INTRODUCTION

4年ぶりの新作は、ジャームッシュ監督が7年間温めていた自らの集大成となる吸血鬼のラヴ・ストーリー

『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(84)、『コーヒー&シガレッツ』(03)、『ブロークン・フラワーズ』(05)ほかオフビートなユーモア感覚と秀逸な音楽センスで独自の世界観を繰り広げるジム・ジャームッシュ監督。米インディペンデント映画界の最大の巨匠と呼ばれ、マイペースに作品を作り続ける彼が実に7年間構想を温めていた4年ぶりの新作となる。本年度カンヌ、トロント国際映画祭に出品され、ジャームッシュ監督が描いたエレガントな吸血鬼のラヴ・ストーリーに世界中が釘付けとなった。

世界で最も美しいアダムとイヴ

謎のカリスマ・ミュージシャンとして人知れず活躍するアダムは、今を生きる吸血鬼。しかし近年の自己破壊的な人間たちの行いに抑鬱を抱えていた。そんな時、恋人のイヴは彼が住むデトロイトを訪れる。もちろん、彼女も吸血鬼で2人は何世紀も愛し合い、生き続けてきた。久々の再会もつかの間、イヴの破天荒な妹エヴァが現れ、3人の運命は、ゆっくりと変わりはじめる…。

独特のオフビート感を全開させ、永遠の命を持つ彼らの孤独と闇の世界にしか生きられない日常をユーモラスで皮肉たっぷりに描き、映画史上最も美しい吸血鬼たちを誕生させた。

アダム役には『マイティ・ソー』(11)、『アベンジャーズ』(12)の悪役ロキで世界の注目を集めたイギリス人俳優トム・ヒドルストン。イヴ役には、『ムーライズ・キンダム』(12)、『ナルニア国物語』シリーズほか様々な分野で大活躍するティルダ・スウィントン。ほか、『アリス・イン・ワンダーランド』(10)、『イノセント・ガーデン』(13)のミア・ワシコウスカ、ジャームッシュ作品では常連のジョン・ハートが脇を固める。